#さくっと気分転換 #リラックス #肩肘張らずに

先日、カフェでこんな会話が聞こえてきました。

「どこか行きたい!
おでかけ程度じゃなくて、でもがっつり旅行って感じでもない、さくっと気分転換したいね〜。」

「わかる、近場のカフェとか美術館とかじゃなくて、でも飛行機乗って行く遠出だと調べたり予約したりちょっと億劫なんだよね、、」

「そうそう、移動もそんな長くなくて、お手頃で、思い立ったら週末に行けるような気軽さで行きたい〜!」

「でも海とか緑があって、ごはんもおいしくて、あわただしくなくちゃんとゆっくりしたいよね。」

「ためしに『箱根』で検索しても200軒以上ホテル出てくるよ、、どうやって絞るか考えるの大変〜〜。」

勇気があったら、偶然居合わせた隣人として「それならこうやって選んだらどうかな〜!」とおすすめしたかった!のですが、叶わなかったので、ここに成仏させます🙏

※今回は公式サイトから写真をお借りしました(いずれも宿泊時の写真が手元になかったため) 

  

察するに、「さくっと気楽にのんびりしたい」?

「さくっとどこかへ行きたし、されどリサーチは面倒」「高級さより気楽さ」「観光より宿でのんびり」、そんなシーンだったのでは、と推測。

わかる、、!

時間をかけてしっかり計画してみっちり予定を組んで行く旅もいいけれど、忙しい時はリサーチにかけられる時間と体力が捻出できない……でも忙しい時ほど、日常から離れたい……。そんなジレンマ、ありますよね、しょっちゅうです。

おでかけ以上旅行未満、このニーズは大きいのでは、と、アフタヌーンティーブームを見ていても思います。

   

まとめると「近くていろいろお手頃」

そんな時の解は、2時間前後で電車で行けて、思い立って行けて且つ無計画で行っても罪悪感がない程度にお手頃な宿で1泊。(「電車で行ける」のは意外と重要で、車を借りる手間が不要だし、運転者ひとりに負担がかかるのを避ける公平さがあるから)

   

近い

さっと行けるという点では都内近郊が一番手。ですが、普段の生活圏だとどうしてもリフレッシュ効果に欠けがちなんですよね、、

リフレッシュが叶う距離としては、ぼーっとしつつおしゃべりしつつうたた寝しつつで「気づいたら降りるの次だ!」になる2時間前後が最小移動時間。

  

お手頃

計画や移動の手間に加えて、心理的なハードルも軽くしたい時には、お手頃さが欠かせません。

1泊で2万円程度に収まるとうれしいところ。夜ごはんに朝ごはん、温泉があって、諭吉2枚でおつりがくると万々歳。ワンピース1着の代わりに、何もしなくて食べて寝るだけでHPもMPも回復する時間と思い出を手に入れられる程度が、お財布的にも心理的にもやさしい目安。

   

もちろん譲れません、温泉とごはん

温泉

温泉の大きいお風呂、これこそ非日常の象徴みたいなところがあります。サウナがあるとなおよし。

温泉はできれば源泉かけ流しで、成分がそのまま浸透する天然の化粧水にからだまるごと浸け込んでしまいたい。

 

おいしいごはん

わざわざ足をのばして宿で2食とるなら、食事に力を入れていると非日常感も増し増し。セントラルキッチンでもなく、地場の素材を味わえると旅ならではの食の喜びが倍増です。

 

見落としがちだけど重要なのが、規模感

日頃のあれやこれやを置いてぼーっと過ごすなら、小規模な宿へ。

室数が多い、レストランが複数ある、宴会場や結婚式場を備えるホテルや旅館は、ファミリーや大人数グループ、団体ツアー利用者が多め。

どうしてもざわざわしがちなので、ゆっくりのんびりのリラックスを求めるなら、室数や施設を意識するのがポイントです。

 

おしゃれさ重視なら、海まで10秒のシーフロントホテル

東京から2時間、最近若者たちに再びブームになっている土地・熱海にある『ホテルミクラス』。

「シティホテルの利便性とリゾートホテルのくつろぎをあわせ持つ」という公式サイトの紹介の通り、海辺のスタイリッシュなリゾートホテル。62室と、小さすぎず大きすぎず、匿名性とおもてなしも中間ぐらいで気楽に過ごせます。

客室はオーシャンビューを指定すれば、午後のおだやかさや夕方のあやうさや朝のまぶしさなど、七変化する海をぼーっと眺められます。最もリーズナブルな客室は数室だけある山側なので、予約時はご注意を……!

20,000円前後だと、スタンダードとスーペリアが選択肢。ただ34平米とすこし手狭です。広さ重視ならコンフォート(67平米/25,000円弱)がおすすめです。(初めて行った時はスーペリア、2回目はコンフォートにしました。数千円プラスしてもゆったり感がぜんぜんちがう!)

旅館ではなくホテルだなと感じられるのが、食事。ディナーはフレンチフルコース。★3は食材が豪華なようなので、よりこだわりたい方向き。

屋上にある温泉は、インフィニティ感たっぷり。そんなに広くないですが、海を眺めながらのお風呂はやっぱり最高。

女子同士とカップルが半々ぐらい、20-40代がメインだったので、肩肘張らずリラックスして利用できるホテルという印象でした。

  

上げ膳据え膳なら、部屋食の海望む旅館

静岡・伊東の高台にある『青山やまと』。全42室の和風旅館です。

1996年開業ですが、年月を感じさせない佇まい。伊東を代表する名旅館という呼び声も。

『青山やまと』、口コミが高く距離と価格が手頃なので選んだもののそんなに期待せずに訪れたのですが、予想を裏切る居心地でした。

サービスレベルがとっても高い!

客室数が多くないため大浴場が混雑することもなく、なんといっても部屋食なので、自分たちだけでゆったりと過ごせるのがよいです。

部屋食、プライベート空間にスタッフが出入りするのと食事の匂いが部屋にこもるのとがにがてで今まで積極的には選んできませんでした。ですが、時世柄良いなと思ってひさしぶりに体験したら、「ごはんが運ばれてくる〜〜」と妙に感動してしまいました。温泉でとろけた後に湯冷まししていたらごはんができてて持ってきてもらえる、ってありがたいなあとしみじみ。

    

 

タイムスリップ感なら、レトロさ溢れる旅館

箱根は強羅に位置する『強羅環翠楼』。昭和天皇も訪れたという、昭和24年創業の古風な旅館です。

ここの特徴は、静かさと温泉。

強羅駅から徒歩数分ながら鉄道の音はほとんど聞こえず、わずか14室と小規模なため、館内にいるのは自分たちだけかと感じるほど(もちろん曜日やシーズンによりますが、、)。

温泉は強羅の湯をかけ流し。露天風呂は48℃超の源泉が自然と43℃になった湯、これが最高なんです。保温力が高い泉質で、出たり入ったりしたあとはずっとからだがぽかぽか。寒くなってきた秋から春手前までは、特に最高です。温かさがこれほど持続する温泉はなかなかありません。

春夏の緑も秋の紅葉も、窓一面に広がる自然が美しい。

瀟洒なバーや最新のサウナなどはないけれど、古くからある年代物の旅館で過ごす時間にはなぜだか慈しみの気持ちが湧いてきます。新しさや豪華さや洗練だけが価値ではない、と思えるような。

旅館の建物や部屋は年季を感じるので、タイムスリップ気分を楽しめる人向けと申し添えておきます。

 

さくっと行ける旅は、近くておいしくて温泉があるところで決まり

「近い」「おいしい」「温泉」が揃った宿はたっくさんあるから迷ってしまって、迷っているうちになんだか萎えちゃうな〜という私自身の経験をベースに、妄想回答しました。

時間がある時は候補を探す“リサーチのためのリサーチ”も楽しいけれど、「計画もさくっと、旅行もさくっと」な時には億劫になることも。

そんな時の参考になれば幸いです!

  

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。