【バンコクホテルシリーズ】の最終話は、私的運命ホテルです。
ここまでのバンコクホテルシリーズ
①バンコクのホテルの概要
②ホテルの選び方(立地)
③実際に泊まってきたホテルたち
どの都市よりも長く滞在してきたバンコクで、5つ星ホテルからドミトリーまでさまざまなホテルに泊まってきました。
そのなかで、「ここ以上のホテルはないんじゃないかな」と惚れ込んだホテルがあります。
そのホテルとは…
初めて泊まった時に至極感動して、半年後そのホテルに泊まるためにバンコク行きを決めたぐらいです(もともとバンコク好きではあるものの、ホテル目当ての旅はよっぽど)。
本当は人に教えたくないホテル。
なぜかというと、今の閑静でこぢんまりしていてサービスの行き届いたクオリティが好きすぎるんです……。
友人に「どのホテルがおすすめ?」と聞かれこのホテルの良さを熱弁したところ、友人も宿泊。「すっごいよかった……!ありがとう!」と感動していました。(5つ星ホテル常連でなんでもはっきり言うセレブな子なので、本当に満足できたと思う!自信ある!)
もはや愛読書と化しているガイドブックを最新版含め10冊以上見ても、掲載されているのを見たことはまだありません。
それぐらい、“知る人ぞ知る”穴場ホテル。
ちゃんと5つ星。
そしてスイート仕様。
なのに1泊1室20,000円前後。
且つ、効率重視の私でもなんの不満もない立地。
そのホテルとは、
Hansar Bangkok(ハンサーバンコク)
です。
ハンサーグループというタイの独立系ホテルで、タイ国内に3軒展開しています。
初めてこのホテルを選んだ時の決め手
ハンサーを知ったきっかけは、雑誌「FRaU」のバンコク特集でした。
無類の旅好きかつ雑誌好きのため、書店に並ぶ旅雑誌はひと通り目を通すなかで、この「FRaU」は今振り返っても断トツ1位のクオリティ。数々のバンコク関連のガイドブックや雑誌を見てきたなかでも、発行から何年も経った今でもバンコクに行く前は必ず読み返すほど。
バンコクに精通している方たちのコメントが多数紹介されていて、そのなかのひとつとしてハンサーの名前が挙がっていました。
バンコク通がリピートするホテルという点でまず気になり調べてみると、クラス感も規模も立地も料金も良さそう。特に定宿があったわけではなかったので、バンコク通がそんなに良いと言うなら泊まってみようとなにげなく決めたのでした。
私は日本でも海外でも好きなホテルのタイプが一貫していて、どこでもこれらを基準にしています。
・その土地発祥のホテル
・独立系やコンセプトホテル
・20-80室程度
・あたたかみのあるホスピタリティ
ひと言で表すなら、ユニークさ(唯一無二さ)、コンセプト、矜持の3つを備えたホテルが好き。
ハンサーはこのどれもを満たすんです……だから予想外にこんなにハマってしまった……。
客室はスイート一択
客室タイプはUrbanで
室数数は62室、基本スイート仕様です。Studioという部屋タイプはスイートではないので注意。
スイートの種類はリーズナブルな方からUrban、Edgeと続きます。
UrbanとEdge両方に泊まったことがありますが、Urbanで充分。UrbanとEdgeの違いはデイベッドがあるかないか。Edgeにはデイベッドがあり、その分若干広くなっています。
Edgeに泊まった時、デイベッドのスペースがドアの正面にある配置で、せっかくのデイベッドなのにソファでぐでっとする時間が圧倒的に長く使いこなせず。。
広さは71平米と77平米とほぼ一緒で、1泊1室1,000円強しか変わらないので、大差ないというのが正直なところ。差額が350Bぐらいなので、私はデイベッドをつかわなかったし浮いたお金でワンピース買おうかなとUrbanを選んでいます。
今回もUrban。
バスルーム兼クローゼットの快適さ
ダブルシンクが本当に便利。
旅行中は基本同じ時間に準備をすることになるので、1人1個専用シンクを持てるのは時間節約にもなるし、2個あるということはそれだけスペースもゆったりしているということ。
高級ホテルはダブルシンクを備えるところも多いですが、ハンサーのスイートの良いところは奥行きがあるのとクローゼットが兼用のところ。
シンクもバスタブもシャワースペースも石で、これも清潔感があって好きな理由のひとつ。水はけがよく、なにより滑らない。
バスタブの横にシャワーがある日本のお風呂と同じスタイルなので、バスタブとシャワールームを歩かなくてすむのも私は好み。
バスタイム、何が最高って、バスタブの上にある木のテーブル。
木が溝に差し込んであってバスタブの淵に沿ってスライドできる仕様です(バスタブもテーブルも特注だと思われる)。
バスタブにつかりながらビール飲んで音楽かけて本読んで写真編集して…という気ままなバスタイ厶を、旅中にいつもより広く快適なスペースできる、このひとときはかなり大きいです……!
(私はそんなに旅先のバスタブ必須じゃない、むしろアジアはシャワーでさっぱりでOKなタイプですが、それでもハンサーではバスタイムが癒しになるぐらい空間自体がシンプルなのに居心地がいい……天井も高いし清潔感あるしずっといられる……)
クローゼットはふたり分のスーツケースを置くスペースもあり、ハンガーも充分。
朝の支度がここで完結できることが楽。
プールはこぢんまり、だからいい
このホテルはロビーもレストランも天井が高く、それが開放感をもたらしています。
プールも例に漏れず。
リクライニングできるといえふつうのチェアなのに、ここに寝転がると深い睡眠に誘われます…。
プールは3m×20mほど、個室のシャワールームやミストサウナも備えています。
(チェックアウト後にチャージなしでシャワーを利用できました)
プールサイドでハッピーアワーも開催。
スパも毎回利用
宿泊の度にほぼ毎回スパも利用するぐらい、相性が良いスパ。
「World Spa Award」の「Thailand’s Best Hotel Spa」に2015年から2019年まで5年連続ノミネートされていて、技術はもちろんお墨付き。
5つ星ホテルゆえもサービスも心地よいのですが、かしこまりすぎていないのが好きです。
気を遣いすぎてしまう性格ゆえ、うやうやしく扱われすぎると気疲れしてしまうのですが、ここはガチガチすぎずカジュアルすぎずほどよい距離感。
今回は宿泊予約時にスパも予約しました。
スパを予約するなら宿泊時の特別プランが最高にお得!
「BUY 1 GET 1 FREE LUXSA SIGNATURE OIL MASSAGE 120 MINUTES」というキャンペーンを(おそらく通年)やっています。
公式サイトで日程と客室タイプを選ぶと、決済の前にキャンペーン一覧が表示されます。
※ExpediaなどOTAの方が料金だけ見るとわずかに安かったりしますが、公式サイトの予約だとプランに「フットまたは背中のマッサージ30分無料(1名分)」が含まれていたりするので私は見比べつついつも公式サイトから予約しています。
※公式サイトではリクエストすればだれでもプロモーションコードをもらえます。そのコードを入力するともっとお得なプランを見られます。
2名で4,400THB(1THB=3.5円とすると約)、税・サービス料で778.8THB加算されて、スパ代は2名で5,178.8THB(18,126円)ほど。
5つ星ホテルで2時間、カップルルーム確約でシグネチャーマッサージを受けて1万円以下、コスパがよいと言わずに何と言おう……という感じです。
朝食こそハンサー精神の結晶
ハンサーは客室も施設もスパもサービスも好みどんぴしゃなのですが、ハンサーの象徴といえば朝食です。
提携のオーガニックファームのプロダクトを使用していて、メニューにも「Hansar ‘s breakfast is homemade, healthy and biological.」という説明が。
サラダ、パン、スイーツ、おかずなどのブッフェには数多くのメニューが並びます。
加えて、アラカルトで好きなメニューを好きなだけ注文できるスタイルです。
私はもともとブッフェがそんなに好きではなく、アラカルトでメニューから注文できるこのスタイルがいちばん好き。できたてを熱々で味わえます。
メニューがまた可愛くて……直近ではタブロイド型でした。
レイアウトも可愛いし写真のクオリティも高いしで、めくるだけでテンションが上がりました。
通い続けている間、載っているほぼすべてのメニューを食べました……!
普段は食べないタイプで朝からそんなに量を食べられるタイプではないのに、ハンサーでは毎日2時間は朝食タイムに。
室内のソファ席には電源があって、ラップトップを持って行って作業ができるので、ずっといられるんです……。
食中毒になった後のグロッキーな時でもおかゆとクイッティオナーム(米麺の汁あり)など胃にやさしいメニューに助けられました。
定番のグリーンカレーやパッタイなどの定番タイ料理もあり。
ご飯・麺類以外も充実していて、フレンチトーストやエッグベネディクトなどなど。
日替わりカレー、ワンタンスープ、サラダ、ガパオ、フレンチトースト、ヨーグルトなど。
スタッフが皆様とても感じが良いのも本当に好き。
コンシェルジュ、ベル、レストラン、スパ、すべてのスタッフが、ハンサーで働くことに愛着を持っている感じが伝わってきます。
そして席はテラスと室内に。好きな方で楽しめるのも大好き。
立地もここ以上はなかなか
ハンサーというホテルそのものが大好きなのですが、ここまで好きなのは立地の要素も大きいかなと思います。
私が最も好きなデパート『セントラルワールド』までは、徒歩6分ぐらい。
(余談ですが、セントラルワールドへ行くまでの間にあるグランドハイアット内のレストラン「YOU AND ME」もリピート中。ホテルクオリティで定番の品が食べられます。トムヤムヌードルやパッタイが1皿800円ぐらい。)
また、バンコクはタクシーの初乗りが35THB、およそ100円と衝撃的に安い街ながら、流しのタクシーは結構鬼門。
多少タイ語ができても男女でも複数でも、いまだにぼったくりもあるし、遠回りされたりすることもしょっちゅう。
なにより渋滞がすさまじいので、タクシーを使うのは時間と天気の見極めが重要です。特に夕方や雨の日はBTS(高架鉄道)の方が早く移動できることも。
なので、BTS駅に近いことと毎回欠かさず行く好きなところに近いことはゆずれないポイント。
初めてハンサーに泊まってみるか迷っていた時もまた、その理由は立地でした。
BTS駅直結もしくは徒歩数分のホテルがたんまりあるなかで、いつでも暑いバンコクで徒歩6分のホテルを選ぶ理由はあるのか?と思ったからです。
同じセントラルワールド近くだったら、グランドハイアットもおなじ5つ星だしBTSは目の前だし、というのが最初の印象。
だけどグランドハイアットはどの都市にもあるし、世界展開しているホテルはどの都市でも同じような快適さを担保していることが魅力(つまり逆に言うならばどの都市でも似ている)なので、あえてバンコクで泊まらなくてもいいかな、と。
バンコクはこれからも通い続ける街なので、1回ぐらいはずれてもいいかーと思ってハンサーに決めたのですが、今まで世界36か国で泊まってきたホテルのなかでも3本の指に入るぐらい好きです。
バンコクではしばらくハンサー以外に泊まる気持ちは湧いてこないほど。
バンコクに行こうかなと考えている方、ぜひ一度体験してみてくださいませ♡
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