リスボン_出かけられないラブリールーム

2019年のゴールデンウィークは、バルセロナ〜サンセバスチャン〜リスボンとまわってきました。

なかでもリスボンで選んだホテルが、自分史上最高にラブリー。
ときめきがノンストッパブルでした!

かわいい好きにはたまらないこのホテル、“かわいい”は部屋だけにあらず。

さらにかわいいだけではなく立地も最高。

そんな言うことなしのホテルについてまとめていきます。

 


今回の旅の目的

今回は市内のハイライト巡り。

といっても観光スポットをくまなくというよりは、「世界ふれあい街歩き」のように街を気の向くままに歩きたいなと思っていました。

「これがしたい」と決めていたのは、

・トラムとケーブルカーに乗る
・エッグタルトを食べる
・オレンジ色の屋根を含む全景を見る

ぐらい。

今回は丸1.5日の滞在だったので、旧市街を楽しむことに集中しようと思っていました。

リスボン近郊の世界遺産・シントラや、エッグタルト発祥のお店や世界遺産のジェロニモス修道院があるベルン(リスボンから30分程度)は予定に入れず。

★リスボンのときめきスポットは、街図鑑「リスボン_絵に描いたようなかわいいが詰まっている街」にて

  

今回の重視ポイント

観光度 ★★★★★

朝7時から翌日の夜19時の1.5日しかリスボンにいられないので、ホテルの外に出て街歩きがメイン。

ホテルステイ ★★★☆☆

1泊だけだからホテルでのんびりする時間はほとんどなさそう。だからこそホテルにいる時間にリスボンらしさや風情を感じられるとベスト。

鉄道駅アクセス ★★★☆☆

行動範囲は旧市街と決めていたのと、リスボンでは地下鉄ではなくトラムに乗ろうと思っていたのとで、今回はそこまで重視せず。

観光アクセス ★★★★★

今回は旧市街で過ごすと決めていたので、旧市街のなかでも東西南北に行きやすいことを重視。

見たい景色いくつかへ徒歩でふらっと行けること、トラムにケーブルカーなど乗りたい乗り物に乗りやすいことも重要。

  


今回のホテル探しの前提

今まで2週間とすこし滞在したことがあり、今回が3度目となるリスボン。

初めて訪れた時、Baixa-Chiado駅から徒歩8分ほどのゲストハウスで2週間沈没して、このエリアは坂の多いリスボンで旧市街のなかでは高台にあり、パステルカラーの家が並ぶ路地裏も、ショッピングも、見どころも今回案内したいどこにでも歩いてすぐ、街の中心部ということを知っていたからです。

それがあって真っ先に挙げた条件は、Baixa-Ciado駅から徒歩5分圏内。地下鉄が2路線通っている点も、効率重視派の加点ポイント。

駅の周辺に、リスボンではずせないショップ(ブラジラリアやマグテイガリア、A Vida Portuguessa、書店、Santini)、サンタフスタのリフトや2つのケーブルカー、トラム28番の停留所が揃っていて、こんなに便利なところはほかにないのでは?というぐらいこのエリアの利便性は高いんです。

今回は短期滞在だったので、最初からこのエリアに絞りました。

  


選んだホテル

目的に合わせて泊まるエリアを決め、エリア内で求める条件を高くして数軒に絞り込んで検討するのが私のホテル探しの定番の方法。

まずはBooking.comで、「Baixa-Chiado」「ホテル」「4つ星」「評価9以上」でフィルターをかけます。

検索結果を地図上に表示し、予算感に合う候補をひとつひとつ見ていく地道な作業へ。

現代的な設備や安定的なサービスよりも昔からの建物や文化を活かしたその土地ならではの雰囲気を味わいたいのと、シンプルやモダンよりもクラフト感や温かみなど人の手を感じるこだわりのあるホテルが好きなのとで、今回選んだのが Dear Lisbon Bordalo House

公式サイトの写真を見た瞬間に、一目惚れ。

このピンク、かわいすぎませんか……。

こんな写真が撮れるよ……!

   


このホテルに決めた理由

リスボンはバルセロナに比べるとホテル宿泊料金がリーズナブル。

5分圏内で同じぐらい評価が高いホテルはほかにも数軒あり、なかにはこのホテルの半額ぐらいで泊まれるところもあったけれど、決め手は3つ。

・昔からある建物を活かしてリノベーションされたホテル
・公式サイトを見る限り、色味や雰囲気がツボ
・Baixa-Chiado駅周辺の東西南北を見ると、より高台で中心部に近づく北に徒歩数分、加えて大通りに面していない(以前大通り沿いに泊まった時に窓を開けると騒がしかったことがあり)

  


部屋選びのポイント

選んだ部屋タイプは、Suite Deluxe。

ホテルで最も上級な部屋ですが、スタンダードな部屋(City Room)と1室5,000円ぐらいしか変わらないながら広さは1.5倍(39平米)なので迷わず決めました。

今回たまたまなのかその部屋タイプがそうなのかは確認しなかったのですが、ピンク希望ならあらかじめ確認した方が確実です。

私が泊まった7、少なくとももう1部屋(1かな)もピンクでした。

  


よかった点

ピンクがラブリー

壁とヘッドボードが異なるトーンのピンクで、それが絶妙にマッチしていてかわいい。

ホテルのおねえさんに「ピンクかわいい!公式サイトでピンクを見て泊まりたいと思ったから泊まれてうれしい!」と言ったら「ラッキーだったね」と言われたので、全部の部屋がピンクというわけではなさそうです。

実際に公式サイトの写真では違う客室タイプは壁が水色。ピンク希望の場合は事前に確認した方が確実です。(私が泊まった部屋は7番)

  

広い、天井が高い

リモワの機内持ち込みできる大きさのスーツケースと比べてみると……ドアの高さ、エアコンの位置、エアコンよりさらに高い天井がわかりやすい。(エアコンまで同じサーモンピンクで統一してるのかわいすぎません?!?!)

ドアも日本の一般的なドアより1.5倍ぐらい高いので、天井の高さたるや。

  

迷路のようなワクワク感

廊下からのアプローチもこれまたかわいすぎて、部屋に戻る度に悶絶級。

   

ホテル全体の内装が素敵

ドアを開けた時から、内装やインテリアなど空間のつくり方が素敵。

エントランスやフロントはエスニック風ですが、客室へと続く廊下は白で統一されています。

朝食をとるお部屋のブッフェ台。すべてがかわいすぎでは……。

  

朝食の部屋までかわいい

リスボンを代表する雑貨屋・A Vida Portuguesa で販売されているオブジェが壁に。

  

立地とアクセス

最寄り駅・Baixa-Chiadoは地下鉄が2線(ブルーとグリーン)が通っています。

今回サンセバスチャンからの夜行列車が到着したアポロニア駅からは4駅、マドリッドへの夜行列車が出発するオリエント駅までは乗り換え1回。

バイロアルト地区やアルファマ地区の路地裏、28番や12番のトラム、2つのケーブルカー、これらすべてが徒歩数分。

やりたいことはすべて旧市街の場合、物理的に旧市街の中心という立地は観光至便でした。

2週間滞在していた時もこのBaixa-Chiadoが最寄りだったのですが、とにかくリスボン旧市街の中心ですべてにおいて便利なので、観光メインの拠点としては心からおすすめ!

(「観光メインの拠点としては」と書いたのは、「川を望む部屋がいい」「お城を眺められる部屋に泊まりたい」という希望は叶わないからです。眺望は期待できない。)

  


気になった点

エレベーターがない

チェックイン時、スーツケースはスタッフの方が運んでくれましたが、チェックアウトの時は依頼するのも申し訳なく自分で運びなかなかタフでした。。

  

天井が高いゆえ部屋の温度調節がしづらい

私が訪れた5月になりたてという季節柄、クーラーも暖房も不要で、窓を開けて空気を入れ替えるのも気持ちよかったですが、部屋の温度をがらっと変えるのは難しいかなと思いました。

  

ベッドサイドに充電がない

現代病で寝る直前までスマホを見ていたいタイプなので、ちょっと不便。

朝起きて支度をする時間に充電しました。

  

トイレとシャワーを同時に使いづらい

12畳ぐらいの広さに洗面台とシャワーブースとトイレがあり、ゆったりしたスペースなのはよいのですが……透明ガラスで仕切られているシャワーブースの目の前にトイレという配置なので、広さを有効活用できず。

  

椅子2脚はあるのにサイドテーブルがない

本を読んだり休憩したりする時に椅子は重宝するのですが、サイドテーブルがなかったので紅茶を飲みながら寛ぐ、というのができず。

  

(事前にわかってはいたが)バスタブなし

バスタブ必須派ではないので予約時は気にしなかったものの、やはり1日中石畳を歩くと足にくるのでバスタブがあると完璧だったかな。

  

外観

このホテルに決める時に迷ったポイントでもあるのですが、外観が非常に微妙なんです。

ごく普通の建物に、なぜか緑色のファサードが付いていて、これが絶妙にださい。しがないB&B感が醸し出されていて、、内観とのギャップがすごい。

  

駅からの道のり

ホテルまでは徒歩数分ではあるものの、わりと急な坂を昇ります。重いスーツケースを不揃いの石畳で転がすのは結構な重労働。車輪がしっかりしていないスーツケースやキャリーケースだと壊れる可能性があります。

石畳は溝や段差がそこかしこにあり、歩いているだけでもしょっちゅうつまずくほど。そして歩き込まれてつるつるになっている箇所では滑って転びそうになることも。

スーツケースがあると、登りも下りも体力と時間を消耗するので余裕をもっておくことが大事です。

  


総合評価

今回滞在した Dear Lisbon Bordalo House、かわいすぎてかわいすぎて大好きです。

内装、立地、サービスが素晴らしかったので、次回リスボンに行ったらまた泊まりたいと思えます。

  

ポルトガルらしさ ★★★★★

建物、内装、オブジェなどもポルトガルの伝統やアート、現代の魅力がミックスされていて、ポルトガルにいることを実感できる“らしさ”がありました。

  

隠れ家度 ★★★★☆

立地的には駅から1回曲がるだけと迷う心配も少なく、すこし開けた広場のような場所に面していることもあり、立地や外観に隠れ家っぽさはあまりないものの、外から見た様子と一歩足を踏み入れた世界観、細い廊下と広い部屋などが良い意味でギャップが大きく、知る人ぞ知る雰囲気が漂っています。

  

満足度 ★★★★★

私が好きな独立系、客室数が多すぎず少なすぎないホテルは、良くも悪くも個性がありそれが魅力になります。ごくたまに、イメージと違って「あれ?」となることもあるなかで、このホテルは期待を裏切らないだけでなく想像以上の好みどんぴしゃでした。